逃げればいいのに闘ってしまいました

もう四半世紀前、バブル期新卒採用3年目の会社員が、自分がいたベンチャー企業を相手に闘ってしまった話です。私の経験が、いままさに働き方に悩んでいる若者へのエールとなれば幸いです。

組合がつくった会社ってあるんですね

最近になって、ようやく割増賃金の未払いや、

違法残業について関心が高まってきましたね。

 

私がカンキョーにいた当時はいい加減なものでした。

社長をはじめ幹部たちは関心がなかったのです。

なぜか徹夜で働くこともありました。

 

「時間ではなくて仕事に合わせる」なんて言って。

 

そんなの「逃げ恥」でガッキーが言っていた「やりがい詐欺」です。

効率の悪い仕事ぶりは目に見えていましたから。

 

そういえば、最近は企業よりもNPOの「やりがい詐欺」が目につきます。

しかし、ここでは詳しいことは言いません。

いろいろアウトですから(笑)

 

さて、私は大学時代の友人に相談したところで止まってましたね。

 

とあるカンキョーの新事業では、

室内環境を測定するため、

二酸化炭素などガス濃度を測る必要がありました。

 

私の大学時代の友人はガス濃度を簡単に計測できる、

検知管メーカーに勤めていました。

 

技術的にも信頼できるメーカーだったので、

納入をお願いしようと考えて営業に来てもらいました。

 

私は友人の会社に組合があるか確認してから、

こう切り出しました。

 

「組合を作ろうと思ってる」

 

すると、友人から思いがけない言葉が。

 

「うちの会社、組合がつくったんだよ」

 

「えっ」

 

記憶は定かではないのですが(ごめんなさい)、

組合をつくったものの経営者からの弾圧がひどくて、

みんなで辞めて会社を作ったとか。

 

「相談に乗れると思うから、会社の組合関係者を紹介するよ」

 

友人は、さっそく会談の予定を設定してくれました。

 

 

どうやってつくったらいいのかで、

止まっていた話が動き出しました。

 

もちろん、検知管の取引もまとまりましたよ(笑)

 

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写真は検知管と気体採集器です。

https://www.gastec.co.jp/product/detector_tube/summary/

から転載しました。