逃げればいいのに闘ってしまいました

もう四半世紀前、バブル期新卒採用3年目の会社員が、自分がいたベンチャー企業を相手に闘ってしまった話です。私の経験が、いままさに働き方に悩んでいる若者へのエールとなれば幸いです。

ベンチャーが恐怖政治で会社を統治したら、そりゃ倒産するよね

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「とんぼのめがね」の手記もこれで終わりです。

はじめは労働委員会の審問の記録について書くつもりでした。
そして書こうと思って資料をあさっていると、
「とんぼのめがね」の手記があったり、
裏の労務課長のメモ(Aメモ)が出てきたりと・・・。

結局、労働組合の結成前から最初の団体交渉まで、
資料をもとに思いつくままに書いてきました。

改めて読むと、社長の身勝手さ、
それに従う経営陣の主体性のなさ、
そして従業員たちの浅はかさ、
すでに、負けています。

いま考えれば、社長は独裁的な恐怖政治で会社を統治しようとしたのでしょうね。
それしか方法が思い浮かばなかったのでしょう。
自意識が肥大した人間の悲劇です。

倒産しても当然でしたね。

さて、「とんぼのめがね」からです。

7月には労働委員会の調査が終了し、9月よりいよいよ審問が行われることになった。
調査では査定制度のあり方が焦点となり、事実確認が行われた。
その中で、事前協議約款を無視し、0~100のランクに分けられた101段階の査定制度を、 94年に実施されていたことが明らかになった。
会社は私たちに一貫して点5段階で査定していると主張していたにもかかわらず、このような査定制度を実施していたのである。
調査が進行していく過程での会社の答弁は矛盾に満ちており、会社は組合に対して誠実な対応をしていこうという意志がなく、その背景にはワンマン社長の意向が働いてることは明白であった。

現在、私たちは9月の審問に向けて、社内の情報収集を行なっており、賃金台帳などかなり有力な資料を手に入れている。
今後、会社からの攻撃も予想されるが、勝利を確信し全力を尽くしていこうと考えている。

 

この後は、「とんぼのめがね」と「Aメモ」がぶつ切りになっていたので、
流れが分かるように、まとめたものを掲載します。

ではまた。