逃げればいいのに闘ってしまいました

もう四半世紀前、バブル期新卒採用3年目の会社員が、自分がいたベンチャー企業を相手に闘ってしまった話です。私の経験が、いままさに働き方に悩んでいる若者へのエールとなれば幸いです。

社会人としての洗礼、納得のいかないキャンセル

ストレス反応は「逃走」か「闘争」だといいますが、

カンキョーという会社にいたころは「闘争」モードで、

高ストレスにさらされていたのだと思います。

 

いつ自分の足下がすくわれるか分からない状態でしたから(笑)

辞めてからも、しばらくは緊張状態が続いていました。

それが解けたのも、大学院進学を考えて予備校のIGC学院に通ってからです。

小論文が書けない自分に驚いたのです。

自分自身のことをまったく見失っていたことに気付いたのでした。

詳しくはいつか書きます。

 

さて、「会社を変えてやろう」なんてカッコいいことを考えた私。

 

あるとき、横浜市鴨居の外注先からの帰り。

会社の不平不満を話しながら、川の土手を歩いていました。

私はそのとき同期に、なぜか「労働組合を作る」と話してしまったのです。

彼は冗談だと思っていたみたいですが。。。

 

人間って、宣言すると行動が始まります。

きっかけは、戸塚に新事業所を設立するという話でした。

別に隠すことではないのに、管理職たちがナイショで話を進めていたのです。

 

隠す意味が分かりません。

一緒になって、新しい事業所づくりを考えればいいのに、

50人程度の会社にもかかわらず、噂だけが先行していました。

 

ハッキリしない情報に従業員は翻弄されていました。

 

当時、私は営業企画にいて、換気装置の2泊3日の研修を企画していました。

代理店と話しながら会場の手配を終えていました。

部長から、口頭で承認ももらっていました。

 

ところが、一カ月前だったか定かではないのですが、

研修の日にちもさし迫っていた時期のこと。

 

夜7時過ぎに部長に最終的なプランを話したところ、

突然のキャンセルをしろとの命令が下ったのです。

 

「なぜ」

「どうして」

くってかかったところ、

そこで、戸塚事業所の話が決まっていると部長の口から聞いたのです。

 

戸塚の確定情報は、このとき初めて聞きました。

 

次の部長の言葉に唖然とします。

「だから、そんなに早くすすめるなと言っていたんだ」と。

 

「はぁ?」

 

代理店にどう説明すればいいのか。

とにかく腹立たしい!

代理店の担当者にぶちまけてやる!

なんて怒っていたのですが、S課長からたしなめられました。

 

「山崎の私情をぶちまけても、おまえが満足するだけ」

「そんなことを言っては会社の信用が落ちるだろ」

 

 

 

「・・・・・わかりました。」

 

 

電話を取って、代理店へ断りの連絡を。

 

担当者から

「どうしてですか!」

「社長決裁を取って、これから会場費を振り込もうとしていたところです」

 

 

「申し訳ありません。会社の方針で取りやめになったのです」

 

「申し訳ありません」

 

ただ、ただ謝るだけでした。

会社員になるって、こういうことなんだ。

私情よりも会社を立てることなんだ。

心の中で思っていました。

 

2年目にして痛烈な社会人としての洗礼を受けたのですが、

それにしても、新事業所の話を黙っていることの意味が分かりません。

 

こんな秘密主義はやめてもらいたい。

 

今思い返せば、

この出来事が、

私の背中を押したのでしょう。

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グーグルストリートビューからです。戸塚の事業所は多分この建物でしょう。

#働き方改革 #残業規制 #ベンチャー

 

 

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