逃げればいいのに闘ってしまいました

もう四半世紀前、バブル期新卒採用3年目の会社員が、自分がいたベンチャー企業を相手に闘ってしまった話です。私の経験が、いままさに働き方に悩んでいる若者へのエールとなれば幸いです。

「あんた死ぬよ」と労組委員長を脅したH課長。ある日、会社に彼の名前で張り紙が。

会社が組合つぶしをしている間に、H課長が会社に張り紙をしました。

その前日、神田委員長はH課長より、「あんた死ぬよ」と、どこかの占い師ばりに脅されていたそうです。 

その課長の私への評価は「本物の悪党」ということです。「悪党」は中世では、反勢力な自立した存在で、のちに戦国大名になる者も現れています。たった2人の勢力でも脅威と思ってくれていたのですね。ありがとうございます。正直、悪党と呼ばれ、へそ曲がりな私は嬉しく思っていました。

f:id:cognis:20180407224900j:image

 

さて、そのH課長の張り紙を以下に引用しておきます。

 

社員各位本来当社では組合などいらない今までにない会社をつくろうというのが当初からの理想であった。入社4年以上の社員は僕たちの会社という言い方をよくしたものだと思う。それが自らを資本家に搾取されて、不当に労働力を買われているとするような対立関係を持ち込んでしまった状況は情けなくも大変つらいことです。当初からこのカンキョー事業に打ち込んで働いてきた者としては自分の体が切り刻まれる思いであります。6年間流した僕たちの汗は一体何のため誰のためだったのか?個人的には社員会などもいらない会社なのにという気もありますが、今回の社員会結成は、それぞれが「カンキョーとは何か」を改めて考える良いチャンスになればと思います。「カンキョービジネスとは?」「カンキョーマインド、スピリットとは何か?」見せかけではなく本当に人に喜んでもらうこと、“チャレンジ精神”“強く”“賢く”“たくましく”“決して逃げないこと”“自分の責任と感じること”“嫌なことでも進んでやること”ぼくたちは、カンキョーに接してきた8年、7年、6年、5年のそれぞれの月日の中で、カンキョーマインドを高め合い、ここまでビジネスを大きくしたのであって、すべてを皆でここまでやってきたことです。これからも自分の事業、自分の会社は自分で守るしか生きる道はないと信じています。「他人の利害で、他人に人生を委ねること」そんな生き方は決してしないつもりです。だから、これからカンキョーを創る人たちにもカンキョーの5文字にどうか思いっきり自分の生き方を投影させてほしいと思います。そして社員会がそんな雰囲気づくりの一助になればと思います。そして、社員だけでなく、カンキョー事業に携わる人すべてが私たちをしようと胸を張って言えるような時が来ますように! 一言法で認知された活動はいろいろあります。しかしそれをどう運用するかは人の魂です。だから重要なことは法が絶対ではなく、人間としてカンキョー人として一人一人がどう生きていくのかな問題です。

  

だからといって、法を犯してはなりません。
自分が気に入らない、自分と考え方が違うからといって、その人を排除する権利は誰にもありません。

日本は法治国家ですから、私的な事情で法律を曲げてしまっては国の根幹に関わります。

 

というより、私たちが会社に人生の一部を預けるのですから、個人の意志も尊重して欲しいものです。

他人の利害で他人に人生を委ねているのは、ただ組合が嫌いな社長の考えを鵜呑みにして体現しているあなたたちです。

 

マインドとか、スピリットとか、よくわからないもので、誤魔化すのではなく。私たちの未来がどうなるのか、実感として具体的に、映像的に説明をしてもらいたいものです。

 

それが明確だったなら、心が動いたかもしれません。

 

このあと、H課長は会社から微妙な時期に余計なことをするなと注意されたみたいです。