逃げればいいのに闘ってしまいました

もう四半世紀前、バブル期新卒採用3年目の会社員が、自分がいたベンチャー企業を相手に闘ってしまった話です。私の経験が、いままさに働き方に悩んでいる若者へのエールとなれば幸いです。

プライドを傷つけられたという思い込みから裏切りが

こうして昔話を書いていると、

過去のような気はしません。

 

いまでも無謀な挑戦をしようとしていまいます。

あの時の経験があったからこそ、

仕事ではゼロの立場に立たされても、

なんともないのでしょう。

 

「ここからがスタート」

 

そう自分に言い聞かすことができます。

 

だから、新しい仕事をしても、

知らない土地へ行っても、

自分の居場所をつくることができるのです。

 

いつでも「ここからがスタート」です。

 

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上部団体の合化労連化学一般からの手助けを受けて、

組合の結成大会の準備が着々と進みました。

 

結成大会は1992522日午後630分より、

横浜市南区公会堂を借りて開催しました。

 

規約、活動方針、要求の決議、役員選出のほか、

上部団体加入について議決が行われました。

 

執行委員長は同期の神田君。

副委員長は91年入社のK君。一年後輩です。

執行委員は同期のI君と91年入社のN

私は書記長に就任しました。

 

決議事項は、すでに根回し済みです。

淡々と進みました。

 

ところが、一つだけ見落としていたことが。

役員人事です。

 

91年入社のMt君の様子がおかしいのです。

どうも悔しかったのでしょう。

 

私たち結成準備委員会は、

M君は口が軽いと思って、最後に誘っていました。

いま思えば彼は期待をかければ信用に足る後輩だったと思います。

 

しかし、彼は仕事の要領が悪く長時間残業が普通だし、

会社に長くいる分、会社に組合の話が漏れる可能性があるので、

一番最後に勧誘をしました。

 

彼にとっては、先輩たちと秘密の話が共有できて嬉しかったのでしょう。

勝手な想像ですが(笑)

 

そのM君、

側にいた後輩から後で聞いたのですが、

役員人事の発表を聞きながら、

あごをヒクヒクさせていたというのです。

 

きっと、悔しかったのでしょう。

自分は優秀だと思い込んでいたようですから、

当然、自分は役員になるものと思っていたのに、

自分より劣るK君やM君が役員とは。

先輩たちはオレをバカにしているのか。

 

想像ですが、そう思っていたのでしょうね(笑)

 

さて、そのM君。

失敗の種となりました。

 

ホントにガッカリな人でした。

私たちは、彼からいわれのない恨みを持たれたのです。