信用不安説の出所は社長からみたい。不安をあおられた労組役員の寝返りが始まった!
組合つぶし、社員会の結成に向かう動きは、
ある仲裁者のメモから分かるようになりました。
7月1日 非組合員のI
合化労連から抜けて欲しい→みんなが入るように説得する
執行部の再選
理由
1.自分たちで考えているようには思えない。
2.合化労連を選んだ理由が不明確
3.合化労連は経営者側、その他から危険思想と思われる
現実的に危ない状態(対外的援助)
ブラックリストに載っている(銀行の)
松永専務*1 株を引き取って欲しい
九州の計装屋 銀行で手形割引できなかった
サンコー産業:手形大丈夫ですかと言われた
VBらしくない行動ではないか
強硬姿勢な態度がよくない
→うまく行ってないと思われる
組合のせいで会社の経営が危なくなったという噂の出所は、
Iからだったようです。
彼は私の同期でしたが、世間知らずな発言が目立ちます。
手形割引ができないといったような、銀行からの信用不安は、
社長の経営の舵取りの失敗に他なりません。
それを組合に責任転嫁をしているのです。
それこそベンチャー企業らしくない態度です(笑)
社長の話をそのまま話しているのでしょう。
しかも、組合への支配加入的な発言。
彼は組合の役員にでもなったつもりでしょうか。
自分が社長と直結しているからといって、いい気になりすぎです。
社会のルールまでも自分の都合で曲げようという姿勢が見えます。
この姿勢はカンキョーの企業文化だったのかもしれません。
さて、また同じメモからの引用です。
7月6日 渡辺*2
外部に会社の恥部が伝わるのはマズイ
→信用不安になる
社長が稼げずに資金集めに走る
部長が稼げずに資金集めに走る
渡辺部長が資金集めできずに社内の○○*3の調整に走る。
→今はそんなことはするべきではない。
このままでは8月に会社が危ない
まず会社の代表者を立てて社長と話をする
総務部長は経営能力がなかったのでしょう。
そして人間的な見識も度量も。
ここでも経営の失敗を組合の責任に転嫁しようとしています。
「外部に会社の恥部が漏れる」=「組合ができた、上部団体に入った」
この論理は全く成り立ちません。
恥部が漏れるというまえに、恥部をつくらなければ良かったのです。
法令違反を堂々としていて、恥部が漏れるという思考が分かりません。
会社の守りを固める総務部長が守りを疎かにしていた証拠です。
経営する立場として、もっと頭を冷やした方が良いと思います。
Iも渡辺部長も社長の言うことを鵜呑みだったのでしょう。
どこぞの国の首領様のように社長が君臨していたのですね。
そしたら、改革開放を迫る組合はテロリストでしかありません。
だから排除しようとしたのでしょう。
それにしても、社長もしたたかです。
おそらく経営不安は本当だったのでしょう。
それを組合の責任にして、自分の責任ではないというロジックを組み立てたのです。
従業員は経営不安説におびえるようになりました。
そこへきて、組合役員が寝返りを始めます。
さっきと同じメモに寝返りの様子が書かれていました。
7月7日 組合役員のI
昨日は話せなかった。研修会の時話したが、上部抜けるつもり。
今日夜ホテルにTELする。
抜けるつもりはある。団体交渉しなければ意味がない
神田山崎に疑われる、1回目の団交はやる。
私は組合ができた程度で潰れる会社なら,
これ以上いてもしょうがないと思っていました。
しかし、他の従業員は会社にしがみつくことしか考えられなかったようです。
発起人の3人の一角が崩れました。
この後の展開はどうなるのでしょう。
それは後ほど。
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