逃げればいいのに闘ってしまいました

もう四半世紀前、バブル期新卒採用3年目の会社員が、自分がいたベンチャー企業を相手に闘ってしまった話です。私の経験が、いままさに働き方に悩んでいる若者へのエールとなれば幸いです。

隠したいことがあったのでしょう、外からの介入を絶対許さない会社の態度

どうやら、会社が気に入らなかったことは、

会社の内部事情が外部に漏れることを嫌ったようです。

 

しかし、そんなに秘密主義を貫いて、

外の目を気にする必要があったのでしょうか。

なにか、重大な秘密を持っていたに違いはありません。

 

確かに、先輩から完成しなかった除湿機を見せてもらったことがあります。

とりあえず、補助金をもらったか試作品を見せる必要があったそうです。

それをごまかすために、外側だけつくって中に重りを入れたとか(笑)

 

なぜ、それほどまでに上部団体を毛嫌いしたのか、

いまとなっては分かりません。

 

19948月に発行された合化労連化学一般神奈川県本部の機関誌に投稿した手記から、組合の結成当時の話を抜粋します。

 

私たちが「カンキョー」という会社に

組合を設立したのは92年の5月で、

神田委員長、書記長の私以下、

執行委員4名、構成人数21人であった。

 

「カンキョー」という会社は空気清浄機を主力とした、

室内環境制御機器を開発・販売するベンチャー企業である。

 

ここ23年はマスコミに話題の会社として取り上げられている。

92年当時は、カンキョーの規模が拡大し、

戸塚に技術センターを新設した時期であった。

 

技術センターの新設は、

従業員に対して事前に説明もなく、

突然実行に移されることになり、

従業員の間に会社に対する不信感が生じていた。

 

私たちは、そのような会社の身勝手な行為を抑制し、

あいまいな労働条件の是正、

そして社員教育の充実を主旨とした要求書と

組合結成通知を総務部長に提出した。

 

総務部長は

「なぜ組合など結成したのか、その前に私に相談したり、従業員の間で話あったりしなかったのか」

「何で合化労連などという会社の外の組織に加盟するんだ、社内にとめておけないのか」

と明らかに組合を嫌い、

特に上部団体に加盟していることに反感を示した。

 

 

(「組合つぶしをはねかえし賃上げ一時金差別と闘う」

『とんぼのめがね』1994年4号より)

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なにか隠したいことがあったのでしょう。

 

 

たとえば、粉飾決算とか。

 

会社は外に知られたくないことが多くあったのでしょう。

しかし、私たちにしてみれば、

決死の覚悟でつくった組合を潰されたくありません。

だから外部の上部団体を「利用」したのです。

 

しかし、会社は逆恨みのM君や、

古参社員を使って組合つぶしを始めます。

 

 

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