逃げればいいのに闘ってしまいました

もう四半世紀前、バブル期新卒採用3年目の会社員が、自分がいたベンチャー企業を相手に闘ってしまった話です。私の経験が、いままさに働き方に悩んでいる若者へのエールとなれば幸いです。

困ったときに笑顔で近づいて来る人には気をつけよう。エセ仲裁者は積極的に労組をつぶしにかかってきました。

会社の動きは、後にある仲裁者のメモから分かるようになりました。

仲裁者とは言っても課長ですが(笑)

このメモは今後、「Aメモ」としておきましょう。

 

このような内部資料が手に入ったのも、

会社に不満を持つ従業員がいたからに他なりません。

「社員会」なんてものができても、結局は烏合の衆。

一時の感情で、信念もなくつくったものに「魂」は入りません。

からっぽの器でしかないのです。

 

こんなバカな大騒ぎをして、残ったのはお互いの不信感。

社長は分かっていたのでしょうか。

下手な幕引きが1998年の倒産への遠因となっていたと私は考えています。

 

Aメモからです。

 

1992716

渡辺部長:715日神田、山崎が地方労働委員会へ行っている。

神田君は710日を認めていない。

14名は合化労連から抜けたと理解している。

6人:神田、山崎、○○、○○、○○、○○*1

(神田、山崎)折れていない。個人加盟で続ける。

加入の時はナゾだらけなのに、脱退の時はダメというのはなぜか。

神田がウソをついていた、仲介役というのはウソだった。

社員で非難するしかない。

 

言いがかりばかりですね。

Aメモを書いているエセ仲裁者は笑顔で近寄ってきて、

社長の意向を受けて積極的に組合つぶしをしてきました。

 

詳しく説明をしていきます。

 

神田君は710日を認めていない。

710日に発起人で執行委員のI君が中心になって、

総会を開き、上部団体から抜ける決議をしたのです。

I君は渡辺総務部長と通じていて、頻繁に話し合っていたみたいです。

気が弱い男なので、仕方ないなと当時から思っていました。

不思議と彼には同情しています。

 

(神田、山崎)折れていない。個人加盟で続ける。

明らかに会社による支配介入の結果、

上部脱退の決議をしているので無効です。

それは、当時からはっきりしていました。

I君は渡辺部長にコントロールされていたのですから。

「折れていないとか」「個人加盟とか」言われるのもお門違いです。

 

加入の時はナゾだらけなのに、脱退の時はダメというのはなぜか。

これは会社の言い分で、組合の言い分ではありません。

先輩社員にいじめられて組合をやめたくなったから、

言い訳として使っているだけです。

 

くだらなくて、情けないのですが、

「無視された」「乱暴な言葉を使われた」というだけで、

彼らは心が折れてしまったようです(笑)

 

神田がウソをついていた、仲介役というのはウソだった。

社員で非難するしかない。 

とんでもない言いがかりです。

エセ仲介者がウソをついて、神田君を陥れたといえます。

 

人間関係のトラブルに遭遇したとき、笑顔で近づいてくる仲介者には気をつけなくてはなりません。

都合のいいことばかり言ってすり寄ってきて、結局は悪者に仕立て上げられるだけです。

 

この後、折れない2人を残して、組合員はみんな辞めていきます。

そして、会社内部にはずーーと消えることのない不信感だけが残りました。

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*1:710日に欠席した4人の名前